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現パロでサラリーマン設定です。
苦手な方はご注意ください。
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いつも通り仕事をこなし、一応定時はとっくに過ぎた。時計の針が差すのは午後9時で。
フロアの空調は既に止まっていて蒸し暑い。
「暑いのう」
伊達政宗の言葉を受けたのは同僚の真田幸村。政宗の前の席に座っている。
「そうですね」
決算が近いため二人の仕事は普段よりも多くなっており、残業を余儀なくされている。フロアを見渡せば、残っているのはこの二人だけ。
あまりにも首元が暑苦しい。
政宗は無意識にネクタイを緩め、ワイシャツのボタンも外した。少しでも風通しを良くしたい。
「暑いのう」
もう一度そう言って、机の中にしまってあった扇子で首元に風を送る。
「ま、政宗殿、そ、それ・・・・・・」
「何じゃ?」
幸村が顔を真っ赤にして政宗の鎖骨周辺を指差している。
鎖骨周辺は自力では見ることができないので、政宗は鞄の中から折りたたみのハンドミラーを出して鎖骨周辺を写した。
そこには、色味が薄まってはいるが遠目からもはっきりと分かるキスマーク。
政宗の顔も一気に真っ赤になる。
「あ、あやつ・・・・・・!」
確かに昨日の兼続は積極的だった。いつの間にこんなキスマークを残したのだろう。今の時間までこんなにもはっきりと残っているのだから、朝方はもっと濃厚な色だったはずだ。
政宗は慌ててワイシャツのボタンを締め直した。
二人の間に気まずい空気が流れる。
その空気に耐えられなくなった幸村が先に帰り仕度をしている。
「そ、それでは政宗殿、お先に失礼します」
フロアに一人残された政宗は、既に家に帰って夕食を準備して政宗の帰りを待っている兼続のことを思い浮かべる。
兼続がキスマークを残すことなど珍しいし、本当は嬉しい。だけど、幸村に見られてしまい、恥ずかしくもある。
「兼続め。帰ったら覚えておれよ・・・・・・」
同じように付けてやろうと心に決めたが、珍しい兼続の独占欲を感じられたので、嬉しく思う政宗であった。
2011/04/14
久しぶりの更新がやっつけ仕事感満載で大変申し訳ございません。
診断メーカーのお題でリハビリです。
読んでいただきありがとうございました!